フォーラム

第1回大使を囲む懇談会開催

  • 駐ジブチ大河内大使を囲む懇談会
  • 4月7日、国際文化会館において、大河内昭博 駐ジブチ大使を囲む懇談会が開催されました。概要は次のとおりです(会場参加 11名、オンライン参加 4名)。

    【講演要旨】
    1.冒頭、ジブチ概況について紹介があったのに続けて、次のとおり説明があった。ジブチは、周辺国が不安定な中にあって、政情は安定、治安も良く、それぞれエチオピア、ソマリア、イエメンにルーツのあるアファール系、ソマリ系、アラブ系から主に構成される多民族国家である。その地政学的重要性に鑑み、仏、米、日、伊、中国(開設順)が基地・活動拠点を置いているが、基地・活動拠点の受け入れから得られる収入も国家財政に大きく寄与している。米国基地には約4000名の兵士が駐屯しているが、日本の自衛隊拠点で活動する自衛隊員も約200名に及ぶ。GDP成長率は6%(2024年)と好調。一人あたりのGDPも約3500米ドルで、アフリカでは14位、アジアで言えば、ベトナムとカンボジアの中間ぐらいに当たる。但し、若者(15-24歳)の失業率が76.3%と極めて高く、これが将来に向けての懸念材料である。
    2.来る4月10日に大統領選挙があるが、現在5期目を務めるゲレ大統領の再選は間違いないと見込まれており、政治は極めて安定している。因みに、2028年は日・ジブチ外交関係設立50周年の記念すべき年に当たる。
    3.日本のODAについては、①経済社会基盤強化、②人材育成、③地域安定化努力の支援、を重点分野として実施されている。具体的には、①道路の改修、旅客フェリーの供与など、②小中学校建設や学校運営支援、産業多角化に向けた人材育成、③沿岸警備強化のための巡視艇整備など、様々な案件が実施されてきている。 政府要人からは、日本のODAに対して機会あるごとに謝意が表明されているが、民間企業に「もっと進出してほしい」との要望も繰り返し表明されている。
    4.ジブチ政府としては、経済多角化を目指して「DJIBOUTI VISION 2035」を掲げ、輸送物流、電気通信、エネルギー、観光、漁業の振興を目指している。特に、物流については、ジブチ市周辺には4つの港と3つのフリーゾーンがあり、コンテナ港パーフォーマンス指標(CPPI)(2022年)によれば、サブサハラ第1位(世界第26位)である。因みに、ドラレ多目的港は「積替えのハブ」として、日本企業にも活用されている。電力については、現状はエチオピアからの輸入に依存しているが、2035年までに100%再生可能エネルギー由来に転換することを目指している。
    5.ジブチ投資の利点として、①地域海上交通の要衝であること、②治安の良さは地域随一、③為替リスクの低さ(米ドル固定相場制)、④外資規制が緩いこと、⑤フリーゾーン内では様々な優遇措置があること、などが挙げられる。フリーゾーンの投資環境を周辺諸国と比較しても、ジブチのDIFTZは、エチオピアのSEZやケニアのEPZより規制が緩く、自由度が高い。
    6.最後に、本年2月に、アフリカ、中近東に拠点をもつ日本企業を対象にジブチ市内で実施された「ジブチ投資関心促進ツアー」について紹介があった。

    【質疑応答】
    講演に引き続き質疑応答が行われ、参加者からは多岐に亘る質問が途切れることなく続き、インタラクティブなやりとりが行われました。主要な論点としては、①緊迫するイラン情勢による影響、特にイエメンとの間のバル・エル・マンデブ海峡封鎖の可能性、②若年層の高失業率が社会に与える影響、政府の対策、Z世代の動向、③対中債務の現状、④港湾物流拠点における中国企業の現状、⑤ジブチ大学学生の卒業後の進路、⑥地熱発電、リチウム資源の開発可能性、などについて質問があり、大河内大使からは、ひとつひとつに丁寧に回答がありました。

                              

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