フォーラム

第7回大使を囲む懇談会開催

  • 江原功雄駐モーリタニア・イスラム大使を囲む懇談会
  • 7月3日午後、国際文化会館会議室において江原功雄駐モーリタニア大使を迎え、同国の近況について伺う会を開催しました(会員企業等から出席者計13名)。先ず江原大使より、同国の政治状況(マグレブ地域とサハラ5か国、サブサハラ・アフリカの接点という地政学的な位置、2期を勤めたアブデル・アジズ現大統領が退く意向を示し、今月の選挙で軍出身のガズワニ候補が選出されたこと)、外交面ではマグレブ連盟、アラブ連盟、G5サヘル及びアフリカ連合のメンバーであり、地域の有事の時のバランサーの役割を果たしてきたこと、経済状況(畜産、コメ・小麦などの農業、タコ、イカ他の漁業及び鉄鋼石、金、天然ガス等の鉱業)とモーリタニア・セネガル国境沖の海底ガス田開発の現状(2015年に発見され、ガス可採埋蔵量は西アフリカ最大であり、2022年より30年間の「モ」政府の純収益は総計約144億米ドルと想定される)と、同国の貿易状況、日本関係企業の進出状況、治安概況、対日感情と日本に期待することなどの点について説明があり、次いで出席者から、大使が今説明された、2022年以後の同国の経済にどう関与していくかは各方面が注目しているところだが、中国のプレゼンスはいかなるものか、同国の開発を隣国セネガルとのパッケージで考えると、セネガル川流域の農業開発の可能性が注目されると思われるが、いかに考えたらよいか、来月に迫ったTICAD7に同国からの要人参加はあるか、また国内での関連イベント等は計画されているか、今月の選挙後、かなり政府内の人事異動が見込まれるのか等の質問と、同国は日本に対する期待が高く、早くから東京に大使館を開いていること、同国でのタコ漁をはじめとする漁業は漁師の訓練、船舶供与等、関係する人の努力と日本のODAで整備されてきたこと、同国にNGOとして住んで仕事をしたが、去ってから、面白い国だったとの印象が強くなる、などのコメントがありました。(担当委員:鈴木優梨子)

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