フォーラム

第2回大使を囲む懇談会開催

  • 水内駐ザンビア大使を囲む懇談会
  • 12月22日、水内龍太駐ザンビア大使をお迎えして、同国の実情について伺う会を開催しました(法人企業等から計17名出席、他にオンライン参加者11名)。

    まず水内大使より新型コロナウィルスの同国における感染状況等について、政府はサーベイランスとトレーシング、症例管理、感染予防と管理等の指針を実行しており、ロックダウンは行わなかったが比較的うまく対応してきている、12月中旬時点での累積患者数は約18,000名であったが、うち死者数は367名と少なく、入院患者も100名を超えたことがない、95%という驚異的な回復率(日本は約85%)を示しており、これには人口のうち若者の比率が多いこと、過去の感染症対策の経験、温暖な気候、政府の保健ガイドライン等の効果などが寄与していると考えられることについて説明がありました。

    次いで同国の最近の経済状況、特にユーロ債利払いに係る債務不履行(デフォルト)と累積債務問題について、今年11月、政府は10月満期となっていたユーロ債の利払いを行わず、右に関わる債務不履行(デフォルト)となったこと、2020年予算案発表時の今年度対外債務支払い予定先は全体の約3分の1が中国であり、その他の借り入れも非譲許的な(ノン・コンセッショナル)ものの割合が急増しているのが問題であるが、政府は昨年夏以後、財政規律重視に転換し、インフラ・プロジェクトの縮小・中止などの対策を実行しており、現在はIMFの支援を得て課題の克服に努力中であることなどについての説明があり、最後に同国への投資のポテンシャルについても説明がありました。

    次いで会員企業等より、1.一昨年IMFとの間で行われていた支援パッケージについて交渉が不調に終わった理由は何か、最近ルング大統領が発表した経済再建策は非現実的ではないか?2.円借款供与再開までの道筋に関する見通し如何、3.ユーロ債利払い問題の今後の見通し如何、4.今後同国の為替レートが更に悪化し、外貨規制が行われる可能性如何?5.日本の民間企業の対アフリカ投資促進を手助けしているが、例えば都市部の廃棄物処理などの分野のポテンシャル如何、また銅山の有毒廃棄物等の環境問題は対処されているか?6.中国の影響力が増大した中で、中国及び中国人に対する感情はどのようなものか、7.停電が多いと聞いたが、カリバ・ダムが崩壊するとの情報の真偽如何?水力エネルギー資源の将来見通しはどうか、8.近隣国には、イスラム勢力が台頭している例があるが、ザンビアへの影響はないか?などの質問が出されました。
    (担当委員:鈴木優梨子)

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