皆様に参考となる資料を紹介するコーナーです。
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- 「世界経済見通し:パンデミック中の回復、健康上の懸念、 供給混乱、物価圧力」
- 【月刊アフリカニュースNo.109掲載】
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“Fostering Effective Energy Transition 2021 edition”
IMF、2021年 10月
https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2021/10/12/
world-economic-outlook-october-2021
・世界経済の回復は続いているが勢いが鈍化し不確実性が高まっている
・世界経済は2021年に5.9%、2022年に4.9%上昇する予測。2021年予測は7月時点の予測から0.1%ポイント下方改定された。2021年の改定は、供給の混乱が一因で先進国の成長見通しが下方改定されたことと、パンデミックの状況が悪化したことが主な要因で低所得途上国の見通しが下方改定されたことを反映する。一次産品を輸出する新興市場国や発展途上国の一部において短期的な見通しが強まったことが、先の下方改定を一部相殺している。デルタ株の感染が急速に拡大していることや新たな変異株の脅威により、どれほど早くパンデミックを乗り越えられるかについて先行き不透明感が高まっている。政策当局者は、対策の余地が限られる中で難しい選択を迫られている。
(以上は本文からのコピー、図表は下記より参照して下さい。)
- 「効果的なエネルギー転換の促進 報告書 2021」
- 【月刊アフリカニュースNo.109掲載】
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“Fostering Effective Energy Transition 2021 edition”
World Economic Forum、4月
http://www3.weforum.org/docs/WEF_Fostering_Effective
_Energy_Transition_2021.pdf
各国がクリーンエネルギーへの移行を進めることは、政治、経済、社会慣行も当然移行して行くが、その移行が不可逆的であることが保証されなければならない。115ケ国のエネルギー転換指数(Energy Transition Index、ETI)(本書 18ページ)を見ると、92ケ国が過去10年間に指数を改善しているが、僅かに10%の国が安定的に改善している。これは、次の10年の気候目標を達成するためには、新たな焦点と回復力の必要性を示すものである。
ハイライト;
1.世界平均ETIは、過去10年間の内8年間が改善した。
2.エネルギー転換においては、3要素(エネルギーアクセス、環境の維持、
経済開発と成長)のバランスが大切であるが、経済開発と成長が弱点である。
3.トップ10ケ国は、燃料燃焼による世界のCO2排出量のわずか3%を占めるに過ぎない。
4.115ケ国の内13ケ国が過去10年の間に安定した進歩を記録している。
5.新興国ではエネルギー転換のスピードが速い。
- 「気候変動による地域内移住に関する報告書 No.2 」
- 【月刊アフリカニュースNo.108掲載】
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Groundswell Part 2 : Acting on Internal Climate Migration
World Bank 、362ページ、 9月 13 日
https://openknowledge.worldbank.org/handle/10986/36248
3年前に本報告書の第一部が発表された。南アジア、ラテンアメリカ、サブサハラ地域を取り上げ、各地域内での人の移住は、2050 年までに 1 億 4,300 万人に上ろうと予測した。
本報告書では、3地域、東アジアと太平洋地域、北アフリカ地域東ヨーロッパと中央アジア地域を加え、合計6地域では2050 年までに 2 億1,600 万人が各地域内で移住するであろうと、予測している。
この予想は石に刻まれた不変の予想ではない。各国が、グリーンハウス・ガスを削減し、開発ギャップを減少し、重要な生態系を回復し、人々が適応するのを支援するならば、2050 年までの地域内の気候変動による移住を80 %、 4,400 万人までに引き下げ得るであろう。この報告書は、気候、移住、開発の交差点で緊急の行動を求めている。人が長い旱魃を経験するであろう。アフリカ大陸の1億5,200 万人も例外ではない。
- 「気候変動リスクの評価 2021 」
- 【月刊アフリカニュースNo.108掲載】
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Climate change risk assessment 2021
Chatham House、9月14 日、53ページ
https://www.chathamhouse.org/sites/default/files/2021-09/2021-09-14-climate-change-
risk-assess-ment-quiggin-et-al.pdf
―野心的な政策、低炭素技術の導入と投資が続く場合、現在の傾向では、今世紀の終わりまでに、工業化以前に比較して2.7 の上昇、最悪の場合には、 3.5 も あり得る( 10%のチャンス)。
これらの予測は、パリ協定の署名国が、 N DC s Nationally DeterminedContribution 各国の約束 を満たしていることを前提としている。
もし、 そうしないとすれば、極端な温度の上昇の可能性は少ないものではない。
―排出削減政策の遅れや、縮小があれば、最悪のケースとして世紀末までに7 C の温暖化が予想される( 10 %のチャンス) 。
―世界平均では、小麦と米が人々のカロリー摂取量の37% を占める。 2050 年央の推定では両作物の栽培に使用される農地も温暖化の影響を受ける。その可能性は40% であろう。
耕作地域は少なくとも耕作期間、冬小麦では60 %、春小麦では 40 %を超え、米では 30を超えよう。
―2040 年までに、年に7億人が、少なくとも6ケ月間の旱 魃(歴史的な平均の倍)を経験するであろう。例外地域はないが、東アジアの1億2,500 万人、西アジアの1億500万
人が長い旱魃を経験するであろう。アフリカ大陸の1億5,200 万人も例外ではない。
- 「国連事務総長の国連総会開催に向けた教書」
- 【月刊アフリカニュースNo.108掲載】
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Our Common Agenda; Report of the Secretary General
United Nations
https://www.un.org/en/content/common-agenda-report/assets/pdf/Common_Agenda_Report_
English.pdf
国連事務総長は国連総会の開催に際して、世界の青写真を提出した。グローバルシステ
ムの緊急な再起動を提案し、多国間主義を促進するための新しい計画を策定している。
(85ページ
・世界的な結束を今一度受け入れ、ワクチンの普及を含め、共通の良きことに向かって
共に働く、
・政府と国民が社会契約を更新し、社会の中で信頼を再構築し、人権の包括的なビジョンを
受け入れる、
・共通な科学、知識に関する経験的に裏付けされたコンセンサスを守ることによって、世
界を悩ませている誤った情報を終わらせる、
・経済の繁栄や進歩を測るときに、利益が人々やこの地球の犠牲によって成り立つ盲点を訂
正する時が来ている、
・長期的に考え、若者と後の世代のためにより多くを提供し、今後の課題に対してより良い
準備をする時である、
・国連の中により強く、よりネットワークで結ばれ、包括的な多国間システムが置かれるべ
き時である。
- アフリカにおけるコロナ感染記事
- 【月刊アフリカニュースNo.107掲載】
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“COVID-19: Our coverage of the pandemic”
African Portal Team、July
https://www.africaportal.org/features/covid-19-our-coverage-pandemic/
アフリカにおける最初のコロナの感染は、2020年2月にエジプトで報告されている。以来ご承知のように感染はアフリカ大陸全土に拡散している。
このURLには、African Portal Teamが210以上の英語とフランス語のアフリカのコロ
ナ関連記事をリストしている。記事のタイトルと内容はリンクされている。
さらに、Africa Portalによるコメントと分析の22の論文がリストされている。