2024年は米国で民主党候補が敗れ共和党のトランプ大統領が返り咲きましたが、日本でも自民党が少数与党となり、またイギリスやフランスなど欧州でも政権与党が敗退するなど世界各国で与党政権にとり厳しい評価が下されました。
2025年は米国とロシア・中国の対立激化に加え、米国と欧州の分断が懸念されます。特にトランプ政権の米国第一主義から起こる対外的な関税圧力、海外援助の一時停止、エネルギー政策の転換などにより、世界的な景気の減少や経済の混乱が懸念なされる中で、8月には横浜でTICAD9が開催されます。日本としてアフリカ各国とどう向き合っていくのか、TICADの成果が問われる年となりそうです。
一般事業としては、昨年に続き、外務省アフリカ大使会議に出席された在アフリカ大使や在京大使などをお招きし、協会会員・関係者との交流を行うアフリカ大使会議レセプションを開催致しました。また年4回の機関誌「アフリカ」の発行と、毎月の「月刊アフリカニュース」の配信をいたしました。
オンライン併用開催としては「大使を囲む懇談会」を10回開催し、シンポジウムを1回開催しました。
会場のみの開催として、「在京アフリカ大使との懇談会」を1回実施しました。また政府関係諸機関との懇談会としてJICA及びJOGMECとの懇談会を各1回開催。会員相互の交流と団欒の場として夏季及び新年の交流会を実施し、アフリカサロンを2回開催いたしました。
さらにオンラインによる講演会として、オンライン・アフリカ講座を2回、学術研究委員会によるオンライン研究報告会を4回、文化・社会委員会の「アフリカの感染症を知る」講演会を4回実施いたしました。また新しく、文化・社会委員会による「アフリカの文化と芸術を知る」講演会をスタートし2回実施致しました。2025年度も2024年度と同様に各種企画を引き続き実施する事業計画としております。
基金関連事業では、「服部禮次郎アフリカ基金」や「サブサハラ・アフリカ奨学基金」を実施しました。服部禮次郎アフリカ基金には9件、サブサハラ・アフリカ奨学基金の上期には6件、下期には7件の応募があり、基金・事業選定委員会にて厳正なる審査の結果適切な案件に助成いたしました。引き続き募集を行い、助成事業を推進していく所存です。
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協会主催レセプション 「アフリカ大使会議」開催の際に、レセプションを開催し、会員及び協会関係者と駐アフリカ各国日本大使、在京アフリカ各国大使との交流を図る。 |
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交流会の開催 会員相互及び外務省、JICA、JETROなどアフリカ関係者との懇親を図る場として、年2回夏季及び年末に交流会を開催する。
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フォーラム・シンポジウム・講演会の開催 会員とアフリカ関係者相互の間で議論や意見を交換できる場として、フォーラム・シンポジウム・講演会をオンライン併用にて年2回開催する。
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大使を囲む懇談会 外務省の協力を得て、一時帰国や任務を終えて帰国された大使から、現地の新鮮な情報や情勢分析などを法人会員に提供できる機会として、「大使を囲む懇談会」を年15回程度開催する。
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在京アフリカ大使との懇談会 在京アフリカ大使を招いて、法人会員との意見交換会を年3回程度開催する。
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JICA他、政府関係機関との懇談会 「大使を囲む懇談会」と同様の趣旨で、JICAほか政府関係機関との懇談会を年2回程度開催する。
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アフリカサロン 会員が相互に、アフリカに関する知見を高める場として、「アフリカサロン」を開催する。開催は4ヵ月に一度、年3回を目途とする。
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オンライン・アフリカ講座 アフリカに関する時事解説をオンラインで年4回程度開催する。
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アフリカ関連活動への参加 国内で開催されるアフリカ関連の勉強会・講演会・シンポジウムなどに参加し、関係者との交流を深め協会の知名度を高める。
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外部団体との連携企画など 外部機関からの持込企画や、来期中に検討を進めたい案件などに柔軟に対応できる予算を準備しておく。
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