2025年度事業計画

自 2025年4月1日  至 2026年3月31日

2024年は米国で民主党候補が敗れ共和党のトランプ大統領が返り咲きましたが、日本でも自民党が少数与党となり、またイギリスやフランスなど欧州でも政権与党が敗退するなど世界各国で与党政権にとり厳しい評価が下されました。
2025年は米国とロシア・中国の対立激化に加え、米国と欧州の分断が懸念されます。特にトランプ政権の米国第一主義から起こる対外的な関税圧力、海外援助の一時停止、エネルギー政策の転換などにより、世界的な景気の減少や経済の混乱が懸念なされる中で、8月には横浜でTICAD9が開催されます。日本としてアフリカ各国とどう向き合っていくのか、TICADの成果が問われる年となりそうです。
一般事業としては、昨年に続き、外務省アフリカ大使会議に出席された在アフリカ大使や在京大使などをお招きし、協会会員・関係者との交流を行うアフリカ大使会議レセプションを開催致しました。また年4回の機関誌「アフリカ」の発行と、毎月の「月刊アフリカニュース」の配信をいたしました。
オンライン併用開催としては「大使を囲む懇談会」を10回開催し、シンポジウムを1回開催しました。
会場のみの開催として、「在京アフリカ大使との懇談会」を1回実施しました。また政府関係諸機関との懇談会としてJICA及びJOGMECとの懇談会を各1回開催。会員相互の交流と団欒の場として夏季及び新年の交流会を実施し、アフリカサロンを2回開催いたしました。
さらにオンラインによる講演会として、オンライン・アフリカ講座を2回、学術研究委員会によるオンライン研究報告会を4回、文化・社会委員会の「アフリカの感染症を知る」講演会を4回実施いたしました。また新しく、文化・社会委員会による「アフリカの文化と芸術を知る」講演会をスタートし2回実施致しました。2025年度も2024年度と同様に各種企画を引き続き実施する事業計画としております。
基金関連事業では、「服部禮次郎アフリカ基金」や「サブサハラ・アフリカ奨学基金」を実施しました。服部禮次郎アフリカ基金には9件、サブサハラ・アフリカ奨学基金の上期には6件、下期には7件の応募があり、基金・事業選定委員会にて厳正なる審査の結果適切な案件に助成いたしました。引き続き募集を行い、助成事業を推進していく所存です。

1. 一般事業

1. 調査・研究・広報活動(事業委員会担当)
(1) 協会主催レセプション
「アフリカ大使会議」開催の際に、レセプションを開催し、会員及び協会関係者と駐アフリカ各国日本大使、在京アフリカ各国大使との交流を図る。
(2) 交流会の開催
会員相互及び外務省、JICA、JETROなどアフリカ関係者との懇親を図る場として、年2回夏季及び年末に交流会を開催する。
(3) フォーラム・シンポジウム・講演会の開催
会員とアフリカ関係者相互の間で議論や意見を交換できる場として、フォーラム・シンポジウム・講演会をオンライン併用にて年2回開催する。
(4) 大使を囲む懇談会
外務省の協力を得て、一時帰国や任務を終えて帰国された大使から、現地の新鮮な情報や情勢分析などを法人会員に提供できる機会として、「大使を囲む懇談会」を年15回程度開催する。
(5) 在京アフリカ大使との懇談会
在京アフリカ大使を招いて、法人会員との意見交換会を年3回程度開催する。
(6) JICA他、政府関係機関との懇談会
「大使を囲む懇談会」と同様の趣旨で、JICAほか政府関係機関との懇談会を年2回程度開催する。
(7) アフリカサロン
会員が相互に、アフリカに関する知見を高める場として、「アフリカサロン」を開催する。開催は4ヵ月に一度、年3回を目途とする。
(8) オンライン・アフリカ講座
アフリカに関する時事解説をオンラインで年4回程度開催する。
(9) アフリカ関連活動への参加
国内で開催されるアフリカ関連の勉強会・講演会・シンポジウムなどに参加し、関係者との交流を深め協会の知名度を高める。
(10) 外部団体との連携企画など
外部機関からの持込企画や、来期中に検討を進めたい案件などに柔軟に対応できる予算を準備しておく。

2. 出版活動(編集委員会担当)
(1) 機関誌『アフリカ』を年間4回発行する。インターネットのホームページとの連携を図り、会員の利用し易いものとする様に努める。
(2) その他、アフリカに関する資料等を発行する。

3. 情報提供活動(情報・サービス委員会担当)
(1) ホームページ:
各種アフリカ情報(アフリカ関連フォーラム告知、機関誌『アフリカ』バックナンバー公開等)を提供する。
(2) フェイスブック:
適時性の高いニュース、情報を広く提供する。
(3) 世界一愉しいアフリカ講座:
アフリカ基礎講座を年1回程度開催し、アフリカに関する基本的な知識・情報を提供することで、アフリカに対する関心を広く高める。
(4) アドバイザリーサービス:
アフリカに進出したい企業からの相談に対し、理事・顧問・特別研究員がそれぞれの専門・地域を持って、現地での体験を基にした情報を対面で提供する。

4. メール配信情報提供活動(月刊アフリカニュース編集委員会担当)
(1) 月刊アフリカニュース:
外務省アフリカ在外公館の政治・経済・社会情報を中心に、編集委員によるアフリカ関連記事の要約紹介や、JICA・青年海外協力隊の提供する活動レポート、アフリカ関係者のインタビューなど各種情報を、毎月15日に会員向けにe-mailで配信する。
(2) 協会HPに月刊アフリカニュースの全文を翌月1日付で転載し、 一般向けにアフリカ情報を開陳する。

5.  学術研究活動(学術研究委員会担当)
(1) アフリカの政治、経済、社会など諸分野を対象とする研究報告会を原則として年3~4回程度オンラインにより開催する。報告者は学術研究委員会の審議を経て決定するものとする。

6. 保健・衛生関連活動(文化・社会委員会担当)
(1) 「アフリカの感染症を知る」シリーズとして、オンライン講演会を年4回程度開催する。
(2) 「アフリカの感染症を知る」シリーズの前半8回の集大成として講演内容をまとめたパンフレットを発行する。

7. 文化関連活動(文化・社会委員会担当)
(1) アフリカの文化・芸術を紹介する「アフリカの文化と芸術を知る」シリーズとして、オンライン講演会を年3~4回程度開催する。内1回は実開催の実施を企画する。

8. 会員拡大活動(会員拡大委員会担当)
(1) 2~3ヵ月に一回、年間5~6回の委員会を開催し、会員拡大の施策を検討し実行する。また、補助手段として必要な資料などの作成も行う。

2. 基金関連事業(基金・事業選定委員会担当)

(1) 「服部禮次郎アフリカ基金」、「サブサハラ・アフリカ奨学基金」の助成・支援活動を実行する。
(2) アフリカ諸国でNGO活動を行う団体に対しての助成の支援を行う「公益信託アフリカ支援基金」(受託者:みずほ信託銀行)の事務局として、運営委員会の活動をサポートする。

4. 収支予算書

■収支予算書(PDF)