2020年1月に最初の感染者が日本で報告されて以来3年余に亘って日本を含め世界各国で猛威を奮った新型コロナウィルスも漸く下火となり、2023年5月に感染症法上の位置づけが5類に移行されました。その結果人的交流が盛んになり、各種イベントも新型コロナ禍ではほとんど催されなかった会場での実開催が主流となりましたが、他方コロナ禍で実施されたオンラインによる開催も引き続き併用されています。
一般事業としては、4年振りに実開催された外務省アフリカ大使会議に出席された在アフリカ大使や在京大使などをお招きし、協会会員・関係者との交流を行うアフリカ大使会議レセプションを行いました。また年4回の機関誌「アフリカ」の発行と、毎月の「月刊アフリカニュース」の配信をいたしました。オンライン併用開催としては「大使を囲む懇談会」を11回開催し、「アフリカ大使との懇談会」を2回実施しました。また2回のシンポジウムを開催しました。
さらにオンラインのみによる講演会として、情報・サービス委員会によるオンライン・対談シリーズを1回、学術研究委員会によるオンライン研究報告会を2回、機関誌掲載のアフリカ・ニュース解説で取り上げた話題を深堀りするオンライン・アフリカ講座を2回、及び文化・社会委員会の「アフリカの感染症を知る」講演会を4回実施いたしました。2024年度も2023年度と同様に各種企画を引き続き実施する事業計画としております。
基金関連事業では、「服部禮次郎アフリカ基金」や「サブサハラ・アフリカ奨学基金」を実施しました。服部禮次郎アフリカ基金には13件、サブサハラ・アフリカ奨学基金の上期には4件、下期には3件の応募があり、基金・事業選定委員会にて厳正なる審査の結果該当案件に助成いたしました。引き続き基金募集を行い、助成事業を推進していく所存です。
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協会主催レセプション 「アフリカ大使会議」開催の際に、レセプションを開催し、会員及び協会関係者と駐アフリカ各国日本大使、在京アフリカ各国大使との交流を図る。 |
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交流会の開催 会員相互及び外務省、JICA、JETROなどアフリカ関係者との懇親を図る場として、年2回夏季及び年末に交流会を開催する。
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フォーラム・シンポジウム・講演会の開催 会員とアフリカ関係者相互の間で議論や意見を交換できる場として、フォーラム・シンポジウム・講演会をオンライン併用にて年2回開催する。
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大使を囲む懇談会 外務省の協力を得て、一時帰国や任務を終えて帰国された大使から、現地の新鮮な情報や情勢分析などを法人会員に提供できる機会として、「大使を囲む懇談会」を年15回程度開催する。
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在京アフリカ大使との懇談会 在京アフリカ大使を招いて、法人会員との意見交換会を年3回程度開催する。
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JICA他、政府関係機関との懇談会 「大使を囲む懇談会」と同様の趣旨で、JICAほか政府関係機関との懇談会を年2回程度開催する。
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アフリカサロン 会員が相互に、アフリカに関する知見を高める場として、「アフリカサロン」を開催する。開催は4ヵ月に一度、年3回を目途とする。
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オンライン・アフリカ講座 アフリカに関する時事解説をオンラインで年4回程度開催する。
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アフリカ関連活動への参加 国内で開催されるアフリカ関連の勉強会・講演会・シンポジウムなどに参加し、関係者との交流を深め協会の知名度を高める。
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外部団体との連携企画など 外部機関からの持込企画や、来期中に検討を進めたい案件などに柔軟に対応できる予算を準備しておく。検討する企画は次の通り。 1.「アフリカに興味を持つ高校生を増やす企画」:従来の高校エッセイコンテストの応募状況からは、顕著な効果を伺うことが出来ず、より効果的な方策を模索したい。 2.「アフリカビジネスの異業種交流を促進する企画」:アフリカで有望なビジネス分野として、グリーン分野、医療・保健分野などに日本企業は目を向け始めている。これらの分野も含めて企業間の交流を図るには、当協会には無い要素も多く、UNIDOなど他団体との連携による企画や、月刊アフリカニュースでのインタビュー対象者の協力を得る活動を検討する。 3.外部団体やアフリカ関係機関から持ち込まれる企画
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