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  • 2025年版世界開発報告:発展のための標準
      • 【月刊アフリカニュースNo.159掲載】

    世界銀行が毎年発表している報告書。2025年版は「標準」をテーマとし、標準化の促進が開発途上国にとって急務だと主張している。主な論点は以下のとおり。
    ■世界は暗黙の了解の下に動いている。プラグがソケットに収まり、世界中どこでも1kgが1㎏であるのは、標準の存在による。標準は知識の集合体で、信頼を形成し、経済が効率的に機能するためのものだ。
    ■標準には、計量可能性、互換性、質、の三つがある。当初は民間セクターが自発的に作成するが、政府がそれを普及させる。自発的標準作成はイノベーションを促すが、一方で健康、安全、環境を守るための義務的標準も必要だ。
    ■世界の貿易は90%の非関税障壁から成り立っており、そのほとんどは標準に関するものだ。このため中・低所得国にとって標準化の促進は急務だが、自国の能力に応じ、国際標準の国内への適用、国際標準との調和化、国際標準作りへの参画、という段階を踏むことが現実的だ。
    ■試験、認可、計量などへの投資は高額となるため、最初は中核セクターから開始するべきだ。また認可のプロセスの簡略化も必要だ。
    ■標準を発展のための踏切板にするため、中・低所得国は、1)企業に対する、非現実的な義務ではなく、質の向上のためのインセンティブの付与、2)国の実情に合わせた国際標準の適用、3)国際標準作りへの積極的な参加、4)質の高いインフラへの投資と地域的な共有、が必要だ。
    ■国際社会には、1)中・低所得国の国際標準作りの参加に対する支援や、国の能力に応じた段階的標準化促進の設計、2)規制に関する協力の深化と、細分化の防止、3)気候変動緩和のための新興技術に関する標準作り、4)標準の社会経済への影響に関する研究の拡大、が求められる。
    ■日本、韓国、台湾、中国などの「東アジアの奇跡」の要因についてこれまで様々に論じられてきたが、触れられてこなかったのは、これらの国が製造業の標準化や品質管理を系統的に進めてきたことだ。
    ■本は品質コントロールから品質マネジメントへ、韓国は標準化インフラの段階的整備、中国は標準の適用から国際標準の作成者へ、という過程を経てきた。その要因は、標準化を進めるための政府の高い能力、品質向上と輸出振興の相互作用、先進的企業からの知識伝播、などだ。

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