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  • 「2023 年版国際債務報告」
      • 【月刊アフリカニュースNo.138掲載】

    1973 年から世界銀行が発行している報告(当初の名称は「国際債務統計」)。今年が
    50 年目にあたる。総論に加え、世銀融資対象である中・低所得国の国別の債務状況に
    関するデータが掲載されている。2023 年版の主な論点は以下のとおり。
    ⚫ 2022 年には、2015 年以来初めて、中・低所得国全体の純債務残高が減少し、9兆
    ドルとなった。それは、借入額の流入よりも、債務返済による流出が大きいことを
    意味する。その主な要因は、民間債権者への債務返済の増額と、ソブリンボンド発
    行の縮小。(但し、その傾向が顕著なのは中国であり、中国を除けば、純債務残高
    の変化は少ない。)
    ⚫ 過去 10 年、低所得国は中所得よりも早いペースで債務を累積させた。2012 年から
    2022 年の間、低所得国の国民所得(GNI)成長率が 33%だったのに対し、債務増加
    率は 109%だった。他方中所得国では GNI 成長率は 51%、債務増加率は 58%だった、
    ⚫ 今日、中・低所得国の 1/4 は国際資本市場から締め出され、過去 3 年間だけで 28
    か国が債務不履行に陥った。2023-2024 年には、公的債務及び公的保障債務の返済
    コストは 10%増加すると予測される。
    ⚫ G20 の共通枠組創設以来、チャド、エチオピア、ガーナ、ザンビアの 4 か国が同枠
    組の適用を求めた。チャドは公的・民間債権者双方との債務リスケなどに関する合
    意に達した。ガーナとザンビアは債務不履行に陥った後、債務救済を求めている。
    ザンビアは中国を含む二国間債権者との債務再編に合意し、公式交渉への道を開
    いた。
    ⚫ こうした状況の中で、重要なことは債務の透明性を維持することで、それが適切な
    債務管理につながる。

    中・低所得全体及びサブサハラ・アフリカの債務状況

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