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- 「2023 年版汚職認識指数」
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- 【月刊アフリカニュースNo.136掲載】
- 【月刊アフリカニュースNo.136掲載】
- “Corruption Perceptions Index 2023”
Transparency International、2024 年 1 月
CORRUPTION PERCEPTIONS INDEX 2023 – Publications – Transparency.org
国際 NGO トランスペアレンシー・インターナショナルが毎年発表する報告の最新版。
180 か国のビジネス関係者や専門家の汚職度認識を、13 の異なるデータから計算し、0
点から 100 点の間で採点するもの(100 点が最も汚職認識度が低い)。今回は司法と汚
職との関係に焦点をあてている。主な論点は以下のとおり。
⚫ 2016 年以降、司法と法の支配の減退が世界中で続いている。権威主義的な国だけ
でなく、民主国家でも政府を監視する機能が弱まっている。その結果、過去 12 年
間に指数が改善したのが 28 か国であるのに対し、34 か国では顕著に悪化した。
⚫ 司法機関や警察など法執行機関は慢性的な資金不足に直面し、独立性も弱い。それ
により、汚職常習者は罰せられることなく、更に汚職を加速させる。
⚫ このため、司法機関の独立性の強化、司法機関への監視の強化、国民の司法機関へ
のアクセスの強化、司法機関の透明性の強化、司法制度内の協力の促進、重大汚職
事案への国外の司法機関の関与、などが必要だ。
⚫ 地域別で汚職度認識指数の平均点が最も高いのは西欧・EU 圏の 65 点、最も低いの
はサブサハラ・アフリカの 33 点。法の支配が確立されている国ほど汚職が少なく、
また民主国家の方が権威主義国家よりも汚職が少ない。
⚫ アフロバロメーターの調査では、ガバナンスにおいて人々が最も深刻な問題だと
考えているのが汚職であるにもかかわらず、サブサハラ・アフリカのほとんどの国
では汚職軽減の進展がみられない。長期間に及ぶ公共セクターへの資金配分の不
足が原因で、汚職による公的資金の横流しが問題をさらに悪化させている。
サブサハラ・アフリカ状況(( )内は点数)
尚、日本は 73 点。昨年より順位の 18 位から 16 位に向上した。