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- 「アフリカの鼓動:アフリカ経済の将来を決める要素の分析」
- 【月刊アフリカニュースNo.97掲載】
- “Africa’s Pulse, No. 22,: An Analysis of Issues Shaping Africa’s Economic Future”
世銀、 10月20日
https://openknowledge.worldbank.org/handle/10986/34587https://openknowledge.worldbank.org/bitstream/handle/10986/34587/9781464816482.pdf?sequence=15&isAllowed=y 本文
・アフリカ諸国はCOVID-19の最悪の感染拡大は避けられた様子であるが、
パンデミックはまだ終結していない。第二波の危険性もある。
・COVID-19パンデミックはサブサハラ・アフリカの経済活動に大きな打撃を与え、過去10年間の経済発展を危険にさらしている。
・サブサハラ・アフリカ諸国の2021年の経済の回復は控えめなものであろう。また経済の見通しはかなり不確実である。この地域の2021年の実質GDPの成長率は、2019年の2.4%を下回り、2.1%であろう。これは人口増加率より低く、一人当たりGDPは6%以上縮小する。
・アフリカ地域のGDPは2021年には1.2%、2022年には2.1%の成長であろう。
・回復への道程は厳しいものであろう。多くの国がCOVID-19危機に弱い成長支持機関を抱えて巻き込まれている。
・COVID-19危機は多くの国でマクロ経済の脆弱性を暴露した。改革の勢いを高めることは重要であるが、簡単ではない。
・回復への望ましい道程は雇用の増加と経済改革を進めることであり、それが持続的、包括的成長の回復力への鍵となろう。
・デジタルインフラの拡大と手頃で、信頼のできる接続が、包括的な雇用機会を作ることになる。
・サブサハラ地域で仕事を作るためには、原料の輸出からより大きい付加価値とアフリカ
内のバリュ―チェインへの変更が大切である。
・農村と都市、内陸部と沿岸部の接続の強化、都市への投資は、農業生産性を上げ、より効率的な雇用創出の場所に資源を割り当てることである。
・世界的なCOVID-19危機に”何らかの光”が見えるとするならば、デジタル経済の重要性の再認識であろう。多くのアフリカ諸国がこの機会を利用している。デジタル技術は農業の生産性の向上、公衆衛生システムの強化、社会保護システム強化に利用されている。構造改革の加速に利用している国もある。
・東アフリカではCOVID-19パンデミックに対応して、地域内貿易の増加のサインが見られる。
・サブサハラ諸国は人材、エネルギー、デジタル技術、インフラへの投資へ国際社会の支援を期待している。さらに、譲歩的な公式資金へのアクセスを必要としている。
World Bank :Economic Downturn in Sub-Saharan Africa,
*図表については、月刊アフリカニュースもしくは関連の頁にてご確認ください。
The chart indicates growth from 2016 to 2019m, followed a contraction this year, then growth again in 2021 and 2022