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- 「報告書:世界経済状況と2019年の見通し」
- 【月刊アフリカニュースNo.80掲載】
- 資料名“World Economic Situation and Prospects 2019”
UNCTAD and other UN organizations、2019
https://unctad.org/en/PublicationsLibrary/wesp2019_en.pdf
1.世界的なマクロ経済成長の見通し
・世界的マクロ経済状態は健全に見えるが、停滞の傾向とリスクが隠れている。
・経済成長には凹凸があり、成長を一番必要としている地域において停滞が見られる。
・資源国は成長の可能性を引き出すのに苦心している。
2.2030年の“成長の維持のアジェンダ(SDGs)”の実施の不確実性とリスク
・短期的な成長の維持については、リスクとひ弱さが増加している。
・貿易政策についての争いが短期的な成長の脅威となっている。また、長期的な成長への影響もありえる。
・世界的な突然の金融引き締めが、地域的な金融問題を引き起こし、成長へ悪影響を及ぼす、さらに世界的な悪影響の拡散の可能性もある。
・経済大国の金融政策の調整、あるいはマクロ経済政策の失敗が、世界的な金融、財政圧迫となる可能性も無視できない、
・気候リスクはマクロ経済成長のリスクとなりうる、特に小さな島国において。
・長期的な自然条件の脆弱性が、世界的な経済成長、金融、社会、環境の維持を脅かす可能性がある。
・2030年までの貧困の撲滅には、アフリカにおける2桁の成長と不公平な所得格差の縮小が必要である。
・経済大国の経済成長への根本的な変革が必須である。
3.政策へのチャレンジと前進の方向
・多国間協議による世界的な政策作成は重大な挑戦に面している。
・包括的、弾力的、敏感に反応する多国間協議システムの必要性がある。
・国際税への協力は各国の課税政策を補完する。
・環境問題をとり入れた維持可能な成長は、政策と消費の基本的な変更を必要とする。
・自然資源のマネジメントは長期的な政策戦略を必要とする。
・教育、雇用政策と農村のインフラ建設は不平等の引き下げに必須である。