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- 世界経済の見通し、2018、潮目の変化
- 【月刊アフリカニュースNo.69掲載】
世界経済は2008年の世界金融危機をやっと乗り切って、世界の国の半分くらいは成長を記録している。中国や米国経済が、より強い成長を示せば、世界経済はより早い成長の段階に入ることが出来るかもしれない。
2018年、2019年の大方の予想は楽観的である。本報告書は少々異なるシナリオを書いている。保護主義が貿易紛争の引き金となれば、結果は、破壊的状況となろう。そこまで行かずとも、将来の不確実性は、投資家の投資意欲を削ぐものとなる。また、先進国の人口成長率が落ちて、労働者の供給が限界的のものとなれば、投資レベルの低下と共に、先進国の実際の成長はかなり低いものとなる可能性を否定できない。新興国と途上国については、一次産品輸出国は次の2年間にフラットな成長率を記録し、輸入国の成長率は伸びると予想されている。
サブサハラ・アフリカ諸国の成長率は、2017年の2.6%から2018年は3.1%と予測されている。石油と資源の価格の上昇、農業、国内需要の上昇が期待されているからである。更に、2019から2020年には3.6%の成長が予測されている。これはアンゴラ、ナイジェリア、南アフリカの3大経済国の景気回復によるものである。しかし、長期的には高い成長率は予測できない。世界的な金融の引き締め、資源価格も期待値より低いレベル予想が、外的条件であり、地域内の要因としては、紛争の増加、財政調整の遅れ、構造改革の遅れなどが指摘される。
- 資料名:“Global Economic Prospects; The Turning of The Tide?”
World Bank 2018 6月
http://wrld.bg/C3JW30kmgrv 本文
http://wrld.bg/JxLb30kmgrc プレスレリース