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- 2025年版アフリカ国別政策・制度評価‐より良いサービス提供のための政策
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- 【月刊アフリカニュースNo.154掲載】
- 【月刊アフリカニュースNo.154掲載】
- “CPIA Africa, Assessing Africa’s Policies and Institutions: policies for
better service delivery”World Bank Group、2025年7月
https://www.worldbank.org/en/data/datatopics/cpia
世界銀行アフリカ地域チーフエコノミスト室が作成した報告書。全世界の国別政策・制度評価(CPIA)に基づき、サブサハラ・アフリカ地域40か国についてまとめたもの。国際開発協会(IDA)融資対象国(低所得国及び低位中所得国)について、政府の公共サービス提供能力や有効性について五つのクラスターに分けて評価している。尚、対象はサブサハラ・アフリカで、北アフリカの5か国は対象ではないが、5か国は元々IDA融資対象国ではない。一方ジブチはIDA融資対象国だが世銀では北アフリカに分類されている。2025年版報告書は総論及び国別のデータからなり、主な論点は以下のとおり。
2024年は若者の抗議活動に象徴された年で、政府の公共サービス提供への信頼性向上の必要性が示された。また市民の不満は、17か国で行われた選挙のうち、与党の勝利が7件にとどまったことでも示されている。アフリカが他の地域に比べ特に遅れているのはインフラ整備。
クラスターA(経済マネジメント)では、公共支出管理や債務の再編において、多くの国で改善が見られた。26か国で債務の対GDP比が2022年を下回った。
クラスターB(構造政策)では、貿易促進及びビジネス環境の改善において、大きな進歩があった。一方、金融セクターの狭小さにより、資金へのアクセスは依然として制限されている。
クラスターC(社会的包摂と平等のための政策)では、女子児童・生徒の退学率の高さや、教育全般の質や平等性の確保が依然として課題だ。しかし社会的保護のシステムや環境ガバナンスにおいては改善が見られた。
クラスターD(公共セクター管理と制度)では、司法の独立と専門性の確保で進展があった。しかし予算配分や支出に関する透明性やアカウンタビリティの欠如、歳入確保能力の低さなどの問題が残る。特に、行政において、一貫性のある資金計画に基づき政策を施行するための能力の欠如が課題だ。その中で、市民社会が公共サービスを監視するうえで重要な役割を果たしている。
40か国のCPIAスコアの平均は3.1で、2023年とほぼ変化がなかった。パフォーマンスの良い上位5か国は、ルワンダ(4.2)、ベナン(3.9)、コートジボワール(3.9)、カーボベルデ(3.9)、ケニア(3.9)。
(注:本報告書はIDA融資対象国に限定して作成されているため、国際復興開発銀行(IBRD)融資対象国(高位中所得国)に関する分析はない。しかし所得レベルとCPIA
のスコアには必ずしも相関関係はない。)




