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- 「米・アフリカサミットで発せられたアフリカからの声」
- 【月刊アフリカニュースNo.123掲載】
アフリカニュースでも紹介したが、2022年12月13日~15日の間、ワシントンD.C.で米・アフリカ指導者サミットが開催され、アフリカの49か国及びAUが招待された。2014年にオバマ大統領が主催して以来8年ぶりに開催されたサミットはウクライナ戦争や米中対立といった地政学的要因も相まって、米国内外から注目を集め、多くの報道がなされた。ここでは特にサミットに関連して発せられたアフリカからの声を収録した動画をいくつか紹介する。
1)サブサハラ・アフリカでのディジタル化と包摂性に関する討論会(12月12日)
(49) Digital Transformation and Inclusion in Sub-Saharan Africa – YouTube
ワシントンD.C.のシンクタンク、戦略・国際問題研究所(CSIS)が主催した討論会。トーゴのローソン・ディジタル経済・移行大臣が出席し、アフリカと接触する際に「援助」から入るのではなく、アフリカには何があって何が足りないかを見極め、足りない部分の人材育成を行うべきであり、ディジタル分野では中小企業への支援が必要だと主張した。
2)ヒチレマ・ザンビア大統領との対話(12月13日)
(51) A Conversation with President Hichilema of Zambia – YouTube
ニューヨークに本部を置くシンクタンク、外交問題評議会がヒチレマ・ザンビア大統領をゲストとして招いたもの。ヒチレマ大統領は、就任後の経済回復の要因について説明するとともに、中国からの債務に関する質問に対し、債務は債権者だけでなく、債務者である当事国政府にも責任があると応じた。
3)アクフォ‐アド・ガーナ大統領によるディアスポラへの呼びかけ(12月15日)
(51) US Africa Leaders Summit – Ghana’s President urges Africa to stop begging – YouTube
サミットの閉会式で、アクフォ‐アド大統領が在米のアフリカ系ディアスポラに呼びかけたスピーチ。大統領は中国人ディアスポラが中国の経済発展に果たした役割に言及し、アフリカ系ディアスポラにガーナ及びアフリカ大陸への貢献を呼びかけた。そしてアフリカは言い訳や物乞いを続けることを止め、自身の開発に責任を持つべきだと述べた。
4)前駐米AU大使へのインタビュー(12月15日)
(49) Why is Africa turning away from the United States? | The Bottom Line – YouTube
チホンボリ前駐米AU大使がアルジャジーラのインタビューに応えたもの。大使は米・アフリカサミットは事前にアジェンダが設定されていない点が、双方でアジェンダを事前に協議するFOCACとの相違だと指摘し、米国は今もアフリカに対する敬意に欠けると批判した。