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- 「国連気候変動に関する政府間パネル報告書、第6回;インパクト、適応、脆弱性」
- 【月刊アフリカニュースNo.114掲載】
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IPCC Sixth Assessment Report: Impact, Adaptation and Vulnerability”
https://www.ipcc.ch/report/ar6/wg2/
報告書によれば、現在の気候変動と言うより、気候崩壊は急速に加速しており、最も悲惨な状況にある。気候変動の影響は以前に予測されていたよりも深刻になり、現在、世界の多くの人々にとって住み易い未来を確保するための僅かなチャンスしか残っていないと述べている。さらに、温暖化が干ばつ、洪水、熱波などで、多くの地域を住めなくしている。世界が気候変動の影響に適応する能力は、気温がさらに上昇するにしたがって減少し、最終的には適応が不可能になる ”ハードリミット“に達すると指摘している。
世界人口の約半数、約33億~36憶人が、現在既に気候変動に対して非常に脆弱な地域に住んでいると推定している。温暖化は人々の避難を余儀なくすることであろう、2019年にアジアとアフリカで1300万人が避難を余儀なくされた。この傾向は引き続き、途上国に甚大な影響を与えるであろう。有害ガスの排出に最も責任が無いが、その影響を最も受けている国々が求めている気候保障は、本年後半にエジプトで開催されるCOP27会議で主要議論の対象となる可能性が高い。
(本報告書は3,675ページであり、読書の好きな方には最適でしょう!?)