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工夫しています。
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- 「世界の自由 2021」
- 【月刊アフリカニュースNo.102掲載】
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“Freedom in the World 2021”
Freedom House
https://freedomhouse.org/sites/default/files/2021-02/FIW2021_World_02252021_FINAL-web-upload.pdf
・15年間継続して「自由」は縮小している。
2020年はパンデミックと暴力的な紛争が世界を震撼させた。民主主義の
擁護政権は権威主義的な政権とぶつかり、そのバランスは専制的な政権
に傾いているように思われる。このような傾向は過去15年間継続して
いると観察できる。現職の指導者達は、色々な口実を使って反対派を粉砕し、
勝利している。国際的な支援を欠く活動家は、懲役刑、拷問、殺人に直面
することもある。2006年以来、悪化している国は改善した国を上回っている。
長い民主的な不況が継続している、と言える。
(図表は、本文よりご参照願います。)
・COVID-19の影響。
2020年初頭からのパンデミックは、世界的な「自由」の縮小を加速して
いる。選挙、法の支配、集会や移動の自由に関する制限が実施された。
民主主義国も専制支配国もウイルスとの戦いには成功と失敗を重ねて
いる。専制支配の国の国民は、政府への抵抗する手段に欠けていると
言えないこともない。 現在までのところ、パンデミックによる社会の
変化は多く、所得、生活水準、人口動態、人種差別、ジェンダー差別等
を挙げることが出来るが、一番深刻なのは政治の変化ではなかろうか。
・サブサハラ・地域における変化。
民主化の進歩として、マラウイの選挙を挙げることが出来よう。最高裁
による大統領選結果の無効を受けて、再選挙が2019年に無事に行われた。
スーダンにおける民衆的な諸改革:アカデミックの自由、FGMの禁止、
女性の海外旅行の緩和等である。しかし、多くの国で移動の自由の制限、
暴力的な選挙、現職大統領の長い任期の更なる延長も観察された。
エチオピア、カメルーン、モンザンビークにおける国内避難民の発生も
指摘できる。
(図表は、本文よりご参照願います。)