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- 環境問題、係争地図
- 【月刊アフリカニュースNo.69掲載】
労働問題についてはILOや各国の政府機関、労働組合等がその解決に尽力している。しかし、環境問題を巡って多くの社会的問題、係争がおきているが、一般的な開発問題の中に吸収され、解決に程遠いものが多い。University of BarcelonaとEuropean Environmental Bureauが、世界中の2,500件の問題を取り上げ、整理したものである。この地図はその環境問題一覧表ともいえる。6月5日の“世界環境日“に合わせて環境問題を10項目にわけて、解説している。取り上げられている問題が、世界的に最も重要なものとは、位置づけていない。以下に①から⑩の問題領域と例を挙げますが、詳しくは記事をご覧ください。
①土地不正取得、利用 – 600+ conflicts.
ヤシ油は現在スーパーマーケットで売られている梱包された商品の半分に使われているほど需要が高くなり、ヤシの栽培のための不正な土地取得があり、農民が追い出され、奴隷のように労働者が使われ、森林消滅、水の汚染、土壌の破壊、火災等の問題が起きている。これは一例に過ぎない。
②再生可能エネルギー係争 – 31 wind; 326 water infrastructure conflicts
インドの巨大ダム、メキシコ、ケニア、インドの巨大な風力発電は、コミュニテと問題を起こしている。
③巨大鉱山 – 270 conflicts
ラテンアメリカや西アフリカにおけるメガ鉱山開発は、新技術が化学薬品汚染、莫大な水の使用などの問題を起こしている。ギニアのボーキサイト、鉄、ブルキナファソ、セネガル、ガーナの金の採掘も多くの問題を提起している、
④燃料採掘 – 178 conflicts
⑤ゴミ処理 – 126 conflicts
⑥砂利獲得 – 82 conflicts
⑦中国関連 – 76 conflicts
⑧漁業関連 – 77 conflicts
⑨殺虫剤関連 – 23conflicts
⑩核処理 – 57 conflicts
- 資料名:“Environmental Justice Atlas“
http://ejatlas.org/ 地図
https://theconversation.com/tracking-the-battles-for-environmental-justice-here-are-the-worlds-top-10-97616 記事
Institute of Environmental Science and Technology, Autonomous University
of Barcelona and Nick Meynen 、European Environmental Bureau.
The Conversation, 6月4日