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  • 2025年のアフリカの気象状況
    • 【月刊アフリカニュースNo.166掲載】

WMOが毎年発表している「グローバル気象状況」のアフリカ地域分冊。各国の気象水文機関、政策立案者、科学者、技術者、メディアなどのために最新かつ権威ある一般情報を提供することを目的としている。一方、気象の将来予測や科学的議論は含まないとしている。主な論点は以下のとおり。
■2025年のアフリカの平均地表気温は、記録上3番目から7番目の高い値となり、1991‐2020年平均を0.51°C上回った。特に乖離が大きかったのは北アフリカのアルジェリア・チュニジア沿岸、逆に最も乖離が小さかったのは南部アフリカ。
■前世紀中葉から、降雨のパターンには著しい多様性が見られるようになったが、全体的傾向として降雨量が減少している。2025年に平均以上の降雨があったのは南部アフリカ、平均以下だったのはアフリカの角地域だった。
■アフリカの氷河はケニア山、キリマンジャロ山の二つの火山及びウガンダ・コンゴ(民)国境のルウェンゾリ山系でのみ見られるが、その90%が消失した。最高峰のキリマンジャロ山では1990年の11.4㎢から近年には0.98㎢に減少した。
■海洋の平均温度は2023‐2024年よりも低かったが、海水の酸性化が進んでいる。1999‐2025年の間の海面上昇は世界平均の3.6㎜を上回り、大西洋沿岸で4.2㎜、インド洋沿岸で5.2㎜、紅海沿岸で5.6㎜となった。
■極端な気象が引き起こす自然災害で1,300万人が影響を受け、3,000人が死亡した。災害の中では水由来、特に洪水被害が多かった。災害は脆弱な地域や社会グループを脅かす。
■世界的に複数のハザード(災害の原因となる自然現象)に対する早期警報システム(MHEWS)の整備が進んでいるが、まだ十分ではない。特にアフリカでは、災害への準備と対応能力を報告した国は40%、うち十分な対応能力がある国は半数のみ。
■南アフリカ、ガーナ、ナイジェリアのケーススタディ(2025年の洪水への対応)からは、早期警報システム、省庁間の連携、及びインフラの整備の必要性が学びとれる。

  • “State of the Climate in Africa 2025”
    世界気象機関(WMO)、 2026年6月
    https://wmo.int/resources/publication-series/state-of-climate-africa/state-of-climate-africa-2025
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